夫が仕事をし、妻が家庭を守るといったかつての生活様式は大きく崩れています。
低所得や非正規雇用、物価高などさまざまなマイナス要素が押し寄せ、夫婦共働きが当たり前ともいわれています。しかし、もともとの根底に「夫は仕事、妻は家事」という固定観念が根強く残り、仕事をしている女性に家事の負担がのしかかることもあるようです。これは介護職だけではなく、働くすべての主婦層に当てはまるのではないでしょうか。
家族で家事の分担を行うことで、仕事をする女性の負担が軽減されます。夫にごみ捨てをお願いする、畳んだ後の洗濯物の片づけを家族それぞれに任せるなど、できるところから始めましょう。仕事帰りに買い物を依頼することでもよいですね。
しかし、家事の分担は「必ずしも行うべきこと」ではありません。無理だと思う家事の当番を決められたことに負担を感じることもあるでしょう。また、家族で決めた家事を遂行してくれないことで負担を感じるケースもあります。3交代制など、不規則勤務での家事の割り当ては厳しいこともあります。
家事が押し付けになってしまいそうならば「掃除は週末のみ」「晩御飯の支度の際に明日の弁当の下ごしらえ」など、少しずつ家事を省くことも一案です。ミールキットの購入のほか、洗濯乾燥機や食洗器を導入することでもよいでしょう。支出は多くなるかもしれませんが、家事の分担がうまくいかないときはこのような選択もおすすめです。要は家事を切り盛りする働く主婦が、快適に家事を行うための工夫が大切なのです。